<さ行>


さくくしろ→「いすず」
 ・「いくつかの鈴をつけた腕輪(しろ)」から。

さくすずの→「五十鈴」                                           
 ・同上から。

さくはなの→「うつろう」
 ・「咲く花は移ろいゆく」から。

さくらおの→「苧生(おの)」
 ・「お」の同音から。(「さくらあさの(枕詞六音)」と同)

ささがにの→「蜘蛛」「雲」「曇」「糸」「いと」「いずこ」「いかに」「いま」
 ・蜘蛛の別称なので、そのものと同音のものにかかる。
 ・「蜘蛛の糸」から、同音に。
 ・「蜘蛛の網(い)」から「い」のつく言葉に。

ささがねの→「蜘蛛」
 ・「ささがに」の古形。しかし、一説には「笹が根の」で枕詞ではないという説も。

ささたけの→「大内」「大宮人」「代」「夜」
 ・「さすたけの転で禁苑を竹園ということ」から。
 ・「竹の節をよという」同音から。

さすたけの→「大宮」「君」「舎人」「皇子」
 ・「枝葉の茂る竹のように繁栄する」意から。

さなかずら→「後もあう」「遠長し」
 ・「サネカズラとい植物」から。

さにつらう→「きみ」「いも」「もみち」「いろ」「ひも」
 ・諸説あるが未詳。「さ」は接頭語・「に」は丹・「つら」は面・「う」は接尾語らしい。

さばえなす→「さわく」「あらぶ」
 ・「五月蠅が集まって騒がしい」様子から。

しおぶねの→「ならぶ」「おく」
 ・「船が沖にならぶ」ことから。

しきしまや・しきしまの→「やまと」
 ・「崇神・欽明両天皇が大和の国敷島に都した」から。

しきたえの→「衣」「枕」「袖」「床」「家」
 ・「寝床に敷く布」の意から。

ししくしろ→「うまし」「良し」「黄泉」
 ・「ししは肉、くしは串で、串焼きの肉の味がよいこと」から。

しなざかる
→「越し」
 ・「さかるは、隔たり離れること」から。

しなだゆう
→「ささなみ」
 ・「しなは坂で、だゆうはただようことから、おおみ近江の国の佐々那美が大和
  から、坂を越えていく」から。

しなてるや
→「片」「におの湖」など。
 ・「や」は間投助詞で「しなてる」という四文字の枕詞と同じ。不詳。

しもとゆう→「葛城山」
 ・「しもとを結うのに葛をつかったこと」から。

しらいとの→「絶ゆ」「くる」

しらくもの
→「立つ」「立田山」「絶ゆ」

しらたまの
→「お(を)」
 ・「玉の緒」の音から。

しらつゆの
→「おく」「たま」消ゆ」
 ・「露の縁語」から。

しらとりの
→「さぎ」「とば」

しらなみの
→「よる」「かえる」「浜松」「いちじろく」「うちしきり」「荒井の崎」「打出の浜」

しらぬいの
→「筑紫」
 ・「不知火がつく」音から。

しらまゆみ
→「はる」「つる」「いる」
 ・「弓」の縁語。

しろたえの
→「ころも」「そで」「たすき」「おび」「ひも」「ひれ」
 ・「白い布」から。

すがのねの→「ねもころ」「長し」「なが」「思い乱る」

すみぞめの→「暗し」「ゆうべ」
 ・「墨」から。

そにどりの→「青」
 ・「カワセミの古名で体が青いこと」から。

そらかぞう→「大」
 ・「天数うで、空に大まかに数える」音から。

そらにみつ→「やまと」
 ・「そらみつ」を五音に整えた。「天に満つ」から。
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